Q75 AKB48についてどう思いますか?
「僕の人生に必要ありません。向こうも同じだろうけど(笑)」

http://www.pia.co.jp/interview/198/page3.php

バッサリ過ぎワロタ

Q58 ボーカロイドについてどう思いますか?
「好きにやればいいんじゃないですか」

この間、大滝詠一氏の本を買ったとき、山下達郎氏との対談が載っていて、それがコトのほかおもしろくて、そういや、おれは山下氏のヒトとナリについてなにも知らないなと思っていたところ、

[売れた細野さんが最初にしたこと - 本と奇妙な煙]

これがおもしろかった。

ドラクエにはまった達郎が“ゲームの達人”杉真理
[コンサート開演]直前、山下達郎から緊急の電話が入ったという。

「もしもし、山下ですけど、杉くん、今どこ?」
「渋公で、開演直前なんですけど……」
「あっ、そう、ごめん。実は、俺、今××××のダンジョンにいるんだけど、どうしても抜け出せなくてね……」

人のいい杉真理は、ダンジョンからの脱出方法を教えたそうだが、教え終わったのは、本番ベルのあとであったという。

そいで、ああこのヒトはおもしろいんだなと。

そして、殺されること覚悟でいいますが、氏の作る音楽よりもおもしろいなと。
実際問題、「ポケットミュージック」以降、中古というカタチではありますが聞かせていただいてます。そのなかで「これは!」と思ったのはライブ盤(これは発売日に買った)の「JOY」くらいでなあ。

Q5 女性になれるとしたら、どんなファッションをしたい?

「コスプレ。変身願望ということなら非日常的なファッションのほうがいいでしょ」
[山下達郎 インタビュー/@ぴあ]

おもしれえよなあ。

Q11 おすすめの本は?

「僕は樋口一葉のファンで、日記も含めて、全作品を読破してるんです。そのなかで1冊選ぶとすると「にごりえ」かな。何百回も読んでます。
ただ、僕は人に言えるほど本を読んでるわけじゃなくて、むしろ読書コンプレックスが大きいんですよね。若いときから、本買うお金があればレコードを買ってたから」

なんつーか、蒸気機関車みたいなヒトだよなあと。音楽という石炭を大量にたくわえて、煙をたくさん吐き出しますけど、ものすげえチカラ強くガシガシと進んでいく感じ。きちんと「お客サン」を目的の場所まで安全確実迅速にお届けしますってね。

ぱっとまわりみわたして類似するヒトがいそうでいない稀有な方だなあと。

[著者の担当編集者Aとまりやは大学時代からの恋人]

A君との仲は続いていたが、何かマンネリ化しているなという雰囲気は、ぼくも感じていた。何回か、「このままでいいのかしら?」と彼女に相談されたこともあった。

ある日、夜半近く、彼女から電話があった。山下達郎が、強烈に竹内まりやにアタックしてくるというものだった。ぼくは、「A君とそのまま結ばれるのが自然だろうけど、それで竹内まりやという人が、完全に納得できるの?」と答えておいた。

それから一カ月もしないで、また彼女から夜半に電話がかかってきた。電話の声は涙ぐんでいた。

「Aさんは、“そろそろ結婚しようか?”と言っても、まあまあ焦ることはないって、掴みどころがない感じなの。達郎さんは、さっき電話があって、今すぐにでも迎えにいくと言うの。私ねえ、もう達郎さんのパワーに負けてしまいそうな気がする。どうしたらいいか、分からない……」

[一ヵ月後に電撃結婚]
[売れた細野さんが最初にしたこと - 本と奇妙な煙]

おもしろい方だよ。

アルバム、だから、最初からデジタル・リマスターしてほしいなあ。それだと買い揃えるいい理由になるんだけどなあ。

Q40 音楽を志す若者へのひと言。

「プロになりたいんだったら、契約概念を把握しておくこと。金の話を避けて通ると、あとで必ず、大変なことになりますから。音楽的なことで言えば、自分がやりたいことをどれだけ貫徹できるか、ですね」

こういうところもカッコイイ。長くやってるミュージシャンに好きな人が多いんですが、こういう部分は必ずありますよね。「音楽で食っていく」という確固たる信念。

Q71 次のアルバムはどんな内容にしたい?

「もうちょっとアップテンポの曲を増やしたい。ファンクだったり、ギターのリフだったり、そういうところに戻っていきたいと思っているので。次回はまだ無理かもしれないけど、すべて生でやりたいんですよね。それが出来れば、一応、原点回帰と言えるのかな、と」

次の次に期待してます。これは買います。あるいは「JOY2」。

ついでのついでだからちょっと書いていきます。いままで書いたこともないけど。

おれは、シンセサイザーの音色がテレビゲームの音色と通じる電子音だからという理由で、「趣味:音楽」に足を踏み込みはじめました。実際YMOを知ったのも、「スペースインベーダー」の音を使って音楽を作っているという触れ込みでしたし。
すなわち最初に音色ありきです。そしてそれはシンセサイザーありきです。

電子音というより、シンセサイザーが切り開いていく未知の音、自然界にない音というものに、強烈なロマンを感じてました。まあ、SFもスキでしたし。

今にして考えると当然のことではありますし、それが正当ですし、別段反発する必要もないんですが、従来の音のかわりや、1アクセントにシンセサイザー、電子音を使うものは「まがいもの」と思ってました。

シンセサイザーの使い方にとてもピリピリしてました。まあ、中途半端に使ったり、当時ではじめたデジタルシンセをストリングスのかわりに使うモワモワした感じがキライでした。エレポップも「コレはダメ」ってのがあったくらいで。
まあ、田舎の中学生ができた取捨選択なのでたいしたこともないんですけどさ。そして田舎の中学生だからこそ相当の偏見をもっての取捨選択がありました。完全なる視野狭窄症。

で、それとは別にYMOからメンバーのソロ、前のバンドってルーツをたどると、細野晴臣氏から、はっぴいえんど大滝詠一氏や鈴木茂氏、松本隆氏ってひろがり、高橋幸宏氏から、Sadistic Mika Bandになりって、どんどん枝分かれして、それらの歌も「それはそれ」という感じで聞くようにはなっていきます。

当然山下達郎氏も。そう気づいたときはもうすでに「MELODIES」を発売されていて不動の地位にいましたが、実にシュガーベイブから「サーカスタウン」ってけっこう丁寧に順を追ってました。ま、全部ではありませんし、もちろん、大ヒットした「Ride on time」とかも流行歌として知ってました。

で、2本立ての流れになっていったわけですね。YMO以降はニューウエーブで、それ以前のは、なんつーの、昔の表記でいうところのシティポップスといいますか。時代がちがえて同時に「新作」として流れるというおもしろいことに。

でもリンクするんですよね。それが「ポケットミュージック」です。これはつまり電子機器を利用してレコーディングした作品なわけです。それ以降、山下達郎氏は打ち込み方面にシフトするんですが、テクノのリズムや作風なワケではないし、そういうセンスもちがうので、シンセの音使いは当然のことながらおれのおもしろいとおもうものではないわけで、妙な反発心が起こり、それは実に現在も軽くあります。

「アルチザン」はずいぶんとアコースティックな方面の耳障りな音色になってきたなと思いますが、要所にあるデジタルシンセなストリングスやホーンズ的な音に「うへえ」とは思っています。

それでも、以前ほど、排他的じゃなくなったのはオッサンになりマヒした役得ではありますし、反面、「ちゃんと」耳も肥えたのでしょうかね。だいぶ遅れますが新譜を楽しんできいてはいるんですけどね。

で、今回の新譜はもう遅いかもしれないですけど初回特典についてる「JOY 1.5」がちょっときになるんだよなー。

山下達郎¥ 3,500

ありゃ、まだ買えるのお。