ああ、東京での心残りは数あれど、このサンバカーニバルほど惜しいものもねえなあ。
何年か前のこの日、浅草にそうとは知らずにいて、遠くにサンバの音を聞きつつも、みてないんですよねえ。「なんか人がいつもより多いな」くらいな感じで、家に帰ってから気がついたくらいで、おれのすぐそばで半裸の姉ちゃんが腰をグラインドさせて踊り狂っていたのかと思うと、惜しいことをしたよなあとこの時期には思い出す。
見物客から「いいぞ」「頑張れ」という歓声とともに大きな拍手がわき起こった。
おれも歓声や拍手をしたかった。あ、そういや、浅草のストリップ劇場もいってないことに気がついた。
そっちほうがどちらかというと見出しにあった観音様なのに。