最近はラジオから「問題発言」をひっぱってくるケースが増えて気持ちが悪い。
と、さんま氏の発言もこれといっしょのことかなと思う。
すべらない話するの、当たり前の商売やからな〜。毎晩すべらない話持っていってるからな〜。
程度の問題ですよね。「すべらない」ってザックリ分類してるからつけこむスキがあるんで、それこそ、大昔の「欽ドン」のように、「バカウケ」と「ヤヤウケ」でいうところの差くらいはあるでしょう。
あとから思い出しても「あれはすごくおもしろかった」と単品で酒の肴にできるくらいの話を披露するというコンセプトで「すべらない話」はあると思うのよね。
さんま氏のそれはあきらかにそれより軽い、タダできた観覧希望の安い客が1回軽く声を出して「あはは」と笑う程度の「すべらない話」だもんね。
[松本人志の放送室]
この番組で「すべらない話」のプロトタイプとなる話をしておられました。それはどんな人でも1個くらいは絶対にウケるおもしろい話を持っている。それを披露するということです。つまり、「切り札」としての「すべらない話」で、そんじょそこらの毎晩ポコポコできるもんじゃないってことなんですよね。
まあ、そういった点で、さんま氏は才能があるから、レベルのちがう「すべらない話」をお持ちになっておられることでしょう。実際、同番組に出演されたらかなり伝説的なおもしろい話を披露することも可能でしょうしね。だからこその軽い皮肉った苦言ってことでしょう。しかも、よくわかってない。
さんま氏と松本氏の共通点として、ちょっと方向はちがいますが、「よくわかってないのにいう」っておもしろさがあります。学がない、知識がない、でも、それを笑いに変換するってのは双方トクイなやり方ですよね。それこその「すべらない話」批判です。たぶん、まちがいなくさんま氏はこの番組をちゃんとみてないし、コンセプトを理解してないでしょ。
一方、同じことは、中国冷凍餃子問題で、「野菜は大丈夫だから」みたいな大ホームラン発言をした松本氏にもいえることです。大スジ(すべての中国食品が毒ではない)でははずしてないのに「なにいってんの?」的なことになるわけです。
実際問題、おれは「すべらない話」をすごく好きってことではないです。本当にあったおもしろい話より、ウソのすごくおもしろい話のほうが笑える。すなわち、ネタのほうがスキ。まあ、本当にあった話もネタではあるけどさ。
おれのより数倍わかりやすくそのことを語っておられます。