女芸人と笑いについての分析です。
男女差に直接関係のない職人芸を見せるか、「モテたい」「結婚したい」などといったステレオタイプな女らしさをなぞることで、リアルな女っぽさを何とか消臭しようと必死になっていたのです。
たしかに、女芸人=モテない=男がほしい!的なあたりでみんな落ち着かせてましたわな。それがどんどんと崩れてきたと。
そのモデルケースとして青木さやか氏とにしおかすみこ氏をひきあいにだされてます。
今、たとえば、柳原可奈子氏に体重をきいてなんでもないように答えてましたが、おれ一瞬「いいのか?」ってドキリとしましたもんね。なんつーか、そういうことを笑いにするのはタブーでは?と思ったりね。
[敏江玲児のぺえじ]
超ベテランのこの漫才では男性が女性にドロップキックとかしてましたからねえ。そういうのを普通にアハハと笑ってました。
ちゃんとブス役をブスとして笑える時代があったというか。
今や、そういうのは作った状況で「さあ、笑いなさい」という場、すなわち、ネタのときだけしかない感じですよね。ネタのあとのトークではセクハラ発言になるのか?って思ったりします。少なくとも女芸人の容姿を笑い飛ばすって場面は相当少なくなっているような気がします。
女性視聴者主導型の現在のテレビでは、そのぐらいがちょうどいいラインだったりするのでしょう。
やっぱりそういうことなんでしょうかね。それにおれもすっかりなれているのかしら。