[サブカル殺し:みうらじゅん編]

私からすると、みうらじゅんって、ただひたすら「うまいことやってる」人のような気がするわけですよ。そのうまいことやってる感じ、自分のキャラクターを完全に制御できている感じが、どうもグッとこない。好きになれない。

たしかに、みうらじゅん氏は神聖視する方がいそうなのはよくわかりますが、彼は「うまくやってない」「うまくいってない」すぎて、そういうプライドのパッキンがプラプラになっていて、それを制御しているというより放置して、わりあいとその場その場の成り行きでしのいでおられる気がするんですけどね。

みうらじゅんを、そういう憂鬱な存在として面白がるという目線は、まだ理解できる

だから、そういうのすらちがうんじゃないかなと思うのです。それをしてノーガードですごいってことでもないんですが。

個人的に、みうら氏のやっておられることにはすごく好き嫌いがでます。たとえばマンガひとつとっても、「アイデン&ティティー」以外はかなりつまらないとか。

映画の好き嫌いにしても、特撮映画や日活映画については「おっ」と思うけど、洋画のほう、たとえばブロンソンズじゃないけど、あっちの「漢」のほうは、やっぱり「お兄さん」の感性だよなと思ったり(きっちり10歳上)。

たぶんに、「みうらじゅんオロナミンC」という要素があると思うのですよ。昔のCMでもうしわけないですが。牛乳で割ったり、生卵を入れて飲もうみたいのあったじゃないですか。
そういうのと同じで、なにかをまぜた結果出てくるものを楽しむというもので、そのアウトプットにはかなり幅があるとは思うのですよ。

それはモノじゃなくてヒトでもそうで、やっぱ組み合わせておもしろいヒトとかがいてね。

[TBS RADIO みうらじゅんの「サブカルジェッター」〜2番目がいいんじゃない]

このラジオの対談番組でのムラでもよくわかります。まだポッドキャストで聞くことができます。

やはり、いとうせいこう氏や、安西肇氏などのみうら氏をわかってる方や、えのきどいちろうカーツ佐藤氏などの旧宝島系のトモダチだとおもしろいんですよね。ま、おれにとっては。

サブカルの人の下世話なところを引っ張り出す才能はすばらしいと思います。

下ネタなんでだろう :


最近(でもないか)の「作品」ではこれがすき。