松本氏の「天才」なところは、コントを作ったり、映画を作ったりするところより、テレビや漫才での超人的な反射神経で、一振りで全員が死滅するくらいの威力のその場で繰り出したボケにあると思うのですね。中には死んだことに気がつかない人がいるくらい素早さ。つまり、居あい抜きの天才。
これは勃起力と同じで老化とともに必ず衰えるところですよ。正直、往年のキレ味はないですが、それでもまだ現役の最前線にいるところ1番組内で1回以上は松本氏のボケで声を出して笑うことができるという安心感を20年以上続けている人間って世界中探してもいないよ。それをしての「天才」なのですね。映画とかコントで彼よりおもしろいものを作る人はけっこうたくさんいます。
ビートたけし氏の「そういう時期」ってのは存外に短いし、明石家さんま氏やら島田紳助氏あたりは、すぐにそれをスイッチしましたからね。それはそれでアタマがいいし、適切だと思います。で、松本氏も「すべらない話」とかで仕切ったりなんかもありますけどね。
まあ、しかし、笑いましたね。すごく幸せな気分にさせていただきました。
おれが覚えている松本氏のボケといえば、「バカ殿」にダウンタウンとしてゲストで登場したとき、ブラリと登場して、バカ殿の志村氏をみて、ボソリと「あ、志村けんや」って大阪のヤンキーが道端で有名人に出会ったときのようなリアクションでいってたのがすごく印象に残っているな。ちょっと出てこないぞあの場面で。
菅プロデューサーへ
「焦げたテニスボール」中尾彬へ
「カエルの親分」元モー娘。矢口へ
「ラブホテルの冷蔵庫」
モト猿岩石の有吉氏のあだ名ネタも先んじてますよね。そういわてみれば。