[OTAPHYSICABLOG:あかほりさとる全盛期の残照]

あ、これはすごくナットクだ。

あかほり全盛期をアンチで過ごした経験をもつ連中は、「つまらんものでもなにかの拍子で売れてしまうものだ」ということを身にしみて知っているのである。そんな人間は、たとえ煽りの手段としてであれ、売上至上主義的に振る舞うことはできない。それは、青春をかけてディスってきたあかほり作品を認めることになってしまうからだ。

すばらしいフレーズ。

これは音楽もそうだよな。
当時あった「ベストテン」番組。当時の音楽に触れていたヒトにとっては、あそこで流れる曲を認めると、自分がスキで、なおかつランキングに乗ることがないロックを否定することになる。
また、ベストテン番組の出演を拒否するなんてのもあったしね。

だから、たまに、坂本龍一&忌野清志郎の「いけないルージュマジック」がさらりとランキングに入ったりすると、「どうしよう?」って気になったりするんですよね。ま、それはそれで「おめでとう」って気にはなってましたが。

あかほりさとる作品というのはほぼ縁がない人生なんです。ちょうど彼の黄金期は「そういうの」から1番遠かったところにいたから。

ひとつ覚えてる彼にまつわるエピソード。

BS2だったと思うんだけど、23時くらいにユースケ・サンタマリア氏が司会でいろいろな旬なヒトと対談するってバラエティがあって。
ある回のゲストがあかほり氏。彼の活躍をいろいろと紹介したVTRのあと、彼が「こうやって自分の作品がアニメ化したり、ああいう絵に書かれたりするじゃないですか?」と、ユースケ氏にふったあと、ユースケ氏がうなずいて、「抵抗ありますよねえ」的なニュアンスをかぶせようとしたら、あかほり氏「そういうのボク大好きなんです!」と力強くいって、ユースケ氏が酸素が足りない金魚みたいにクチをパクパクさせつつも「いわなくてセーフ」って顔になったのが未だに忘れられない。

それくらいかあ。

KO Beast warriors :

あとこの曲は大好きです。本編はどんな話か知らないのですが、宍戸留美氏の最高傑作でないかと。