ポール・ウェラーは、巷のポップ・シンガーが歌う内容に辟易しているそうだ。
失恋ものばかりでなく「もっと世界に目を向けろ」と物申した。ウェラーは『Q Magazine』にこう話した。
「この前、何人かの女性アーティスト(が歌っているの)を見た。
彼女たちのアルバムは、全てボーイフレンドと別れたってことばかりじゃないか。いい加減にしろ!
世界で何が起きてるか見てみろ。
神について書け。愛や死について書け。戦争や人々のことを書け」
だれがこんな中二病丸出しなことをいってるのかと思ったらポール・ウェラーさんですかね。これはちょっと意外なような。
でも、そういわれてみると、ポールはん、なに歌ってるのか気にしたことなかったなあ。これが洋楽聞くジャパニーズの特権ですわな。戦争のこと、戦争のこと、人種差別のことと、どうしても今やらないとおれのポコチンは破裂してロケットみたいに月まで飛んでいくぜみたいな歌を同列できくことができる。
とはいえ、ポールはん、気持ちはわかりますよ。
ロック;お前が好きだ 愛してるぜベイビー
ハードロック:お前と夜のハイウェイぶっ飛ばすぜ 朝まで愛し合おうぜベイブベイブ
メタル;お前が俺の心に創った闇が俺をおしつぶす お前は俺を狂わすデーモン
スラッシュメタル;そもそもお前など存在しなければよかったのだ 心の中でお前を犯すそして俺は殺されるキャイーン
デスメタル;お前を頭から食っちゃうぜ お前のま●こを食っちゃうぜぼえええぇぇメロスピ;故郷のため、家族のため、そして愛するお前のため、命を懸けて残虐なる王と戦おう ピロピロピロピロ
こんなだもんね。マジメに歌詞書いてるのバカバカしくなるし、ちょっとでもティーンエイジャーの機嫌を損ねてしまうと「あいつは敵」みたいなことになっていくしな。
ようつべで初音ミクと検索してみろ。この歌手はもっと死や戦争について歌ってるぞ
これは超秀逸なフレーズ。ミュージックマガジンのオタク編集長はぜひ中村とうよう先生の追悼と同じくらい初音さんの特集にチカラを入れたらいいんじゃないか?
彼女はあらゆることを歌ってると思うぞ。世界中の誰よりも。
あと、日本においてはラブソングばかりに傾倒してるのは、比較的男性シンガーのほうが多いような気がするわ。女性は負けない負けないいうてがんばっておられるのも多いしな。
ちなみに、スレタイ読んでぱっと思い浮かんだ方は森山良子さん。ちゃんと「さとうきび畑」って反戦ソングを「ヒット」させてますからねえ。