今はどうだろう。プロが使う80万円の『EOS1D Mark3』と、バーゲンセールで売っている5万円以下の『EOS KISS』の画質の差はほぼ区別がつかない。
その差は、“100枚写真を撮って、ある特別な条件にあたる一枚だけは、『EOS1』の性能を持ってないと撮れなかっただろう”という程度だ。普通に使う限りほとんど差はない。おまけにデジタルだ。何枚でも基本的にコストは変わらない。
そうなんでしょうね。そう思います。
ということで、ヤフオクで1万以下で買ったソニーのコンパクトデジカメを使って、「それっぽい」写真を撮ってみましたエントリ。
これが思った通りすばらしいものです。
[ソニー デジタルスチルカメラ Cyber Shot WX5 シルバー DSC-WX5 S]
普通に買っても15000円の去年の型落ちのタイプには一眼レフ特有のボケを出せるフィルターがついているようです。まあ、フィルターだけでいいならiPhoneの無料アプリにもついてますけどね。
そして、朝方、グッサリささったこれを合わせて読むわけよ。
写真って絵画や音楽と違って原則的にシャッターを押せば写ってしまうんで、簡単なんですよ。写真を80年間撮り続けている人と今日初めてカメラを持った10歳の子供が同じ露出に設定したカメラを持って同じ立ち位置で同じ方向にレンズを向けたら全く同じ写真が撮れてしまう。これが写真です。「何者にもなれないオタク」ていう言葉が一度何者かになろうとしてそれをあきらめたり挫折した人間や人生に対して何らかの鬱屈を抱えたある種の人間を指すのであれば、そういった人たちがカメラを手に持って「何か出来るかな」「おもしろいな」と考えたりカメラそのものが好きになったりするのは、僕は自分の経験則としてすごくわかる気がする。写真はそういう人間を惹きつける優しくて残酷なところがあるから。
んま、女性タレントが気軽にカメラ持つのもコレだよなあまさしく。
そして、すごくビシバシきます。そのむかし、フィルム時代「コニカ」の一眼レフ持って、あちこちいろいろとやってたオトコとしてはねえ。
だからといってiPhoneのカメラで十分ってのも逆に「逃げ」のような気がしてイヤなんですよね。難しいところです。
そっちはそっちで、「ボク(私)10代だけど、トイカメラの魅力にハマってフィルム代と現像代がヤバイ(笑)」みたいななあ。「あえてチープ」みたいな2回転して「おめえ普通に安っぽいよ」って感じがなあ。
と、「カメラほしい」とは30年くらい毎分毎秒思ってる気がしますが、ここ10年くらいは「でも撮るものねえし」ってことに帰結するんだよなあ。
やっぱiPhone5のカメラでいいかあ!
ええええ?