http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20131026#p1
ひとつのネット書店として考えれば、ものすごい売上高なのですが(ジュンク堂や紀伊国屋が長年かけて積み上げてきたものを、一気に追い越してしまってもいますし)、それでもまだ「10%」なんですよね、Amazonのシェアって。
そこで、あらためて考えてみることにしたのです。
「リアル書店で本が売れない理由」ではなく、「なぜ、Amazonがこんなに便利なのに、リアル書店で本を買う人が大勢いるのか?」について。
考えてみたこともなかった視点だなあ。
そいでもって6つほど理由を推測されておられる。
「いわゆる『アダルト本』」は、Amazonのほうが「買いやすい」と思われがちだし、実際にそうなのでしょうが、購入記録が残るAmazonでの買い物よりも、「ひとりの店員さんとのやりとり」だけで購入でき、記録が残らないリアル書店のほうが、本来は「安全性が高い」面があるんですよね。
「Amazonからの荷物を勝手に開けられて一悶着」なんて話は後を絶ちませんし。
そうなんだよね。
履歴が残ることをものすごく嫌って警戒されてる方って意外といそうな気がします。
実際、ガキが自分の荷物が届いたと思って、おれの黄色い楕円のマークのついたコミックが入ったダンボールを開けたって事例もありました。もうひとつ買ったCDが上に重なっていたので最悪の自体を避ける事ができましたが。
僕にとって「書店で、思いがけない本を見つけるのは、無上の喜び」です。
その出会いのために、とくに今買いたい本もないのに書店に行くことも多い。
Amazonの「オススメ機能」は、うまく僕のためにカスタマイズされすぎていて「想定内すぎる」のですよね。
そもそも、「他人にオススメされた本」よりも「自分で見つけた(ような気がする)本」のほうが、思い入れもあるし、読んでみたい気分になりやすいものです。
これって大きいですよね。
また、この「機能」というか能力ってつかわないと錆びていくような気がしてしょうがないです。だから多少のトレーニングの意味も含めて書店には行きます。
あと、似てるのかも知れないけど、本でもなんでも実際の「モノ」感って写真じゃ絶対にわからないよね。
わりに本末転倒でなおかつオカルト的なことを書くかもしれないけど、そのモノが持ってる「雰囲気」というか「オーラ」というか。
それは紙の触感や本自体の重さや書店に並べてあるのを取ったって感じやなんやか集めたトータルな意味での「買う」って行為はもうその本の「おもしろさ」の中のひとつだよなと。
それはたとえば書店でアドリブ的にみつけたのももちろんだけど、書評で「おもしろそう」と思ったものを実際に書店で手にとったときにさらに上乗せする「おもしろそう」感ってのも含めてな。
実は老眼で字が読めなくなってるジジババのほうが電子書籍はベンリだし、それがちょこちょことバレはじめているんだよね。
どうなるんでしょうねえこの先。