「値段よりも気づかい」〜“おひとりさま”だからわかるサービスの勘違い

私が1人だとわかると、店員さんはメニューを持ってくるやいなや「メニューには書いておりませんが、お好みのピザをハーフ&ハーフでお作りできます」「ピザ以外のメニューもハーフサイズでお作りできます」と、案内してくれた。

これで「サービスがいい」というのはだからカンチガイだと思うんだけどねえ。まあ、「あなただけに特別案内します」感を持たせるという意味ではすごく上手いやり方とは思います。今、テレフォンショッピングも「今から15分以内にご注文で**をプレゼント」みたいな世界だもんね。15分かよ。

原稿を書くためにレシートを見直した。ハーフサイズだが値段は一人前とほぼ同額だった。そう。値段なんて全く覚えていないのだ。「損をした」という思いは全くない。それよりも、ただ気を使ってくれたことがうれしく、このピザ屋と居酒屋の話を何人の人に話したことか。

うーん、ハーフサイズで値段いっしょかよ? じゃあ、2人できて普通サイズをたのんだほうがいいんじゃね?って思うけど、「おひとりさま」をジマンしてるこの作者のために黙ってよって気を使われていそうな感じが。

飲食業界の方は、どうかおひとりさまを大事になさってください。きっと大きな見返りがありますから

ただ、このオチだけは完全同意。「おひとりさま」の常連は根強いものがあります。10人で月イチの人より、毎日ランチを食べにくる客のほうがおれには尊いし大事にしたいところです。

今、ペッパーランチさんとこの変わったサービス(お客さんも電気で焼いちゃうぞ&眠くなるお水コース)のおかげで「おひとりさま」が激減しそうだしなあ。大事にしたいところです。