被告は放火後に消火活動に参加。その様子を撮影し、ブログで公開していた。弁護人の質問が続く。
弁護人「自分でつけた火を消すのはどういう心境なのか」
被告「うーん、言葉で言い表せないくらい不思議な気分。自分でやっておきながら、『ああここ燃えなくてよかった』『こんなに燃えちゃった』と思ったことも何度かあった」
弁護人「ネット上に、放火に気をつけるよう、書き込みもしている」
被告「書き込みの時は表の、正義感のある自分がいて、夜になると正反対の自分がいる。そんな感じ」
ベツバラってことですかね。典型的な「それはそれ」状態か。こういう切り替えができる方は強いですよね。
似たようなパターンでいうと、教え子に手を出す教師とかかね。
裁判官「初めて放火したのはいつ」
被告「3年くらい前。食堂の脇のゴミ」
裁判官「そのとき葛藤(かつとう)はなかったのか」
被告「つけることでいっぱいいっぱいだった」
裁判官「火をつけるたびに反省している。ストレスは解消されたか」
被告「いいえ」
まあやっぱりむしゃくしゃして火をつけてもそんないいことはねえんだなあ。イラっとしてそのまま怒りを爆発してもスッキリするより後悔する割合のほうが多いですものねえ。