「そりゃ私も最初は避難しましたよ。でも地元の方に『復旧作業に当たる作業員が、段ボールの上に寝ている状態だ』と聞かされてね。今、頑張っている人を応援しないといけない、と決心しました。それに、うちはもともと東電のおかげで賑わってきましたから」

再開するとはいえ従業員も足りず、食料の調達にも限りがある。十分なサービスが提供できない。水道も止まっていた。救いは先代が掘った井戸があるので、風呂を沸かせることだった。

宿に泊まる作業員たちは、「おおッ、ここは水が出る。お風呂は天国だなァ」と口々に喜んだ。その顔を見て女将は戻ってきてよかったと思ったという。

なんだか今こうやって命削って誰かのため、なにかのために、頑張っておられる方がいると普通に感動したりなんとなれば泣けてきたりする。こういうキャラじゃなかったんだけどなあ。「売名乙!」くらいのことをいってたのになあ。

3/11以降、自身の変化に何回も気がつくよ。ま、地震がきっかけだけにね。