「目的は服装を見るだけでわかりますよ。エロすぎるから。ホットパンツで汚泥の処理や掃除ができますか?汗をかくのがわかっていて、なぜノーブラなの? と聞きたくなるくらい。最も心理的ケアが必要な避難所の高齢者には目もくれず、現地の若い男性にばかり話しかける女性ボランティアもたくさんいます」

なんだかすげえなあ。被災地で婚活かよ。
ボランティアできた天使のようなやさしい私に神様がくれた予期せぬ出会いとかそういうストーリーなのかしら?

傷ついた被災地男性と結婚し、第二の人生を送ろうとする婚活女。彼女たちは、思わぬ2次災害も起こしている。

「センターでの活動が終わっても帰らず、気に入った現地の男性のところに居つくんですが、関係がうまくいかなくなるとすぐ帰る。
で、平気な顔をして別便で被災地に再び戻ってくる。フラれた男性はたまりませんよ。震災で全てを失い、失恋までして」

あ、あと、被災地ですべてなくした彼のココロの痛みを癒してあげるワタシ的な? そう考えるとドラマチックではあるの。

「福祉系の大学・専門学校や、震災前からあるサークルは熱心ですが、震災後にできた便乗系サークルはひどい。
作業でかいた汗とホコリを落とすため、地元のスーパー銭湯で打ち上げになるんですが、ナンパ男はもちろん、
浴衣に半乳出して“ハンティングモード”の女も多い。ほかに、チームの男がみんなブサイクだからって働かないで
携帯ばっかいじってる女はまだマシなほう。被災男性に『訛ってて何を言ってるか、わかんない』と言った女には
『もうお前、歩いて帰れ』って怒っちゃいました」

なんつーか、どこでも楽しむことができるのってうらやましいわな。
そいでもって、まあ、いうたらなんだけど、カメラ片手に「取材」にくるヒトも、もっともっといえばボランティアにきてるヒトと、明確に区別するってこともできませんしね。
みんな「おみやげ」を得るためにきてるとは思います。それはたとえば被災者の「笑顔」とかね。取材にきてるヒトなら「ネタ」だったり。その「笑顔」や「ネタ」のところが「彼氏」でも「夫」でもそれはそれでおみやげですからねえ。

まあ、でも効率悪いよなあ絶対に。どうせハンティングするなら、もっといい場所あるだろ?
だから、1人か2人のそういう「まちがえた」方をおもしろおかしく脚色しただけじゃないかとも思うのだけど。
ま、たしかにおもしろいよなあ。あんなくさそうながれき撤去作業でフェロモンふりまかれてもわからねえだろ? 死体があるかもしれないところだしよ。