これはすばらしい。
現在「中国嫁日記」がバカ売れ中の作者によるツイートってのがまたすばらしい。

自分が売れないことを正当化するために、売れない表現を自ら選択する病気です。これ無意識にやっちゃうんですよ。
一番簡単な症例は、買い手を馬鹿にし始めます。売れてる漫画を買う奴は馬鹿だとか言い始めたら要注意です。

こういうのすごくわかります。こういう方々の、壁にむかってアクセル全開マンガを多数読んでいます。

で、クリエイターもタレントもこういうのによくかかりますよね。芸人の憧れる「理想のポジション」が深夜ラジオのパーソナリティってな。ここを目標にしてる方は多いですよね。
最近だと山里亮太氏が「今サイコー!」みたいな感じじゃないでしょうか。彼のTBSラジオ「不毛な議論」での楽しくてたまらないってトークはすばらしいです。
ほかには、ふかわりょう氏、スピードワゴン小沢氏、そして、爆笑問題太田氏も、かつてそのような発言をされたのを覚えております。

しかし! この先にはもっと恐ろしい!『売れない漫画家が、急に売れてしまい、
そういう病を全部削ろうとしておかしくなる病』が待っていて、これにかかる漫画家もまた多く・・・という話がしたい。

で、これもあるんですよね。
突然、ドドドと売れる感じ。太田氏あたりはすごくうまくそれを乗り越えましたよね。それについてもなにかで語ってましたね。「(メジャーシゴトも)やってみたらできたし楽しかった」って。

このマイナー安定志向ってのはすごくわかる。仮におれがクリエイター目指したらそうなるにちがいないし、おれのやってるサイトはみんなマイナー丸出し。ここにあるのはいちいち刺さりますね。

まあ、中国嫁は面白い
井上は嫁に感謝しろよ

なにがすばらしいって、作者が思いきり、その「転換点」にいらっしゃることです。
そいでもって、今、戸惑いもおありなんでしょうが、「売れてる」ってことにそこそこ有頂天でいらっしゃるのが、ちょっと前に出演されたラジオから伺えるところです。

[SUNDAY FLICKERS]↓mp3
http://podcast.jfn.co.jp/poddata/sunday/sokoga_046.mp3

ユエさんカワイー。ってのも思うけど、井上先生はけっこうな「自慢しい」で、「率直」ってのも感じますけど、「ああ、こういうオタクのヒトいたなあ」って。

さあ、どうなるのかわかりませんけど、どうなっても「もげろ」たあ思うけどな。ユエさんといっしょにいらっしゃるかぎりは幸せハッピーでいられるしね。

ちょっと高度になると(症例が進むと)わざと理解されにくい言い回しをいれたり、
ネームをわかりづらくしたり、盛り上がりを自ら削ったりします。完成度の名の下に、作品をつまらなくし始めます。
http://twitter.com/KEUMAYA/status/117133193584443392

これは「売れない漫画を描いてるわけだから、売れないのは当然である」という作家の防御反応。
売れない理由を、言い訳のために自分で作る行為。しかも無意識。恐ろしい。
http://twitter.com/KEUMAYA/status/117133975125897216

ここいらもわかるよなあ。シモネタやヤバネタを連発して「おれは「こういうこと」がしたいので売れなくても仕方ない」って芸人がたまに炎上してらっしゃるじゃない。

と、自分も人気のないWEBサイトを延々とやってるんで「そういうレベル」ではあるけど、どうせ大手のニュースサイトをみてるやつはバカだろうと思ってるもんね!その大手からネタをひっぱったりしてるくせにね。

でも逆によりすぎてもつまんなくなるからな
こういうの好きでしょとかここ泣く所だからみたいなね
大衆芸術だからってこうすれば面白いみたいなそんな単純なものでも無いと思うけど

自身の結論としては「サジ加減」ってことになります。1番大事なのはバランス。次がタイミング。この2つは生死をも作用します。

漫画家やクリエイターは血反吐はきながらいつでもギリギリのサジ加減を模索しつつ生涯を終えてください。