1970年代前半から1990年代半ばにセンセーションを巻き起こし、美容室や病院、銀行などの待合い席に、必ず置かれていた。女たちは銀行で順番待ちをしながら、傍らの『微笑』に手を伸ばしページを繰りながら“微笑”していた。

そうなんだよな。おれの店にもあって、今もある「女性セブン」みたいなノリでみてると「うわーお」って記事が出てきてすっかりコーフンしてた少年時代でした。
で、記事を思わず切り取ってベッドの下に隠したのを母親に見つかって(ふとんが替えてあったから)、すげえ罪悪感に陥ったりと恥多き少年時代でございます。いまもあまり変わらないけどねえ。しかし、ヌードグラビアならいいんだけど、腰の振り方の図版とかそういうのだったからなあ。当時も今も画像はあんまり派なのです。そんなこと聞いてませんね。

『男が歓喜するサオ舐め法』といった言葉を繰り返すことで、独自のカラーを見事に浸透させた。当時の『平凡パンチ』や『プレイボーイ』のような男性誌でさえ、かっこつけて手を出さなかったような企画ばかり。

そうなんだよ。ものすげえ実践的でな。まあ、今にしてみればまちがってるよ。かなり変な方向にネジクリ曲がっていった一因ではあるなあ。

『微笑』が面白いのは、芸能情報や政治の話題も多く取り上げていたことです。当時も今と同じで、メディアは大きな芸能プロダクションとのパイプを大切にするために、エグイ芸能情報は取り扱わない。しかし、『微笑』はここでも型破りでした。『仰天告白シリーズ』とかね。芸能人やスポーツ選手と付き合ったという女性が出てきて、克明に語らせていた」

『微笑』の人気を背景に、昭和53年6月には姉妹誌も創刊される。その名も月刊誌『新鮮』。 「男と女の冒険性技150実習ブック」「妻と夫の“性器接吻”躍進カード」といった実用的な付録がたちまち大きな話題となった。

そうそう。「微笑」はそういう意味じゃソフトにエロにいったんだけど、新鮮はあけすけすぎて「ドン引き」状態だったことを思い出したわ。

『新鮮』は昭和61年に、『微笑』は平成8年に休刊を迎えるが、この系譜を継いだ女性誌はいまだ現れない。

そうそう。いつの間にかなくなったなあと思った。「なぜ?」とも思った。
ヤンキーむけの雑誌なんかにもありそうだよな。
今はネットだろうなあ。
カラオケで日本の音痴は減ってネットでネンネが減るってことやのお。あんまりかかってないね。

ということで、おれを歓喜させるヒト募集と。きちんと正統派のシモで落とすおれのますらおっぷりよ。