麺、ソースなどほぼすべての素材が外注可能で、肉やキャベツを切るだけでも立ち上げはできる。競合店も増えるが、駄菓子屋などとの兼業で副収入を得ることも可能となる。そうして経営が長く続けば、工夫をする店舗も現れる。

実際、今年のB-1での石巻焼きそばに加えられた出汁は、鰹節やさば節、さらにはサンマなどから抽出されていて、参加者によればこれまでより遥かにグレードアップしていたという。優勝したひるぜん焼きそばにしても、地元で愛される味噌ベースの焼きそばソース「若田のたれ」や「落合のたれ」などが切磋琢磨してきた結果、栄冠にたどり着くことができた。B級グルメ文化も、進化、継承が繰り返されることでその深みを増してきたということなのだ。

ああー!思い出した。おれはギリギリで、駄菓子屋にある焼きそばを食べなかったんだよね。
近くの駄菓子屋は毎週半ドンだった土曜日にだけ運動部のためにコロッケや弁当を持っていただけだし、ソレ以外に別に独立した焼きそば屋が成立する程度の規模の町だったので、当時はあちこちにあったんだよな。
山の方にあった別の中学校はそれだったんだよ。1回入ったら地元のやつらが焼きそば食ってて「なにみてる!よそ者が」って顔してたのでほうほうの体で出ていった。
で、その次いったらつぶれててな。だから、その中学のやつらはおれと同年代でも駄菓子や焼きそばを体験できてるんだよ。

焼きそばってでも作るの難しいけどなあ。炒めるタイミングやら野菜の下味とかさ。ま、それは鉄板じゃなくて中華鍋で作ってるからとソースがダメだからかしら。

まあ、1回は食べてみたいと思うのですが、こういうの決まって地元民は「別にそんな美味くねえぞ」っていいそうですよね。
そこいらにB級グルメの甘えた感じがあるよなあと。「しょせんB級ですから」的な。へりくだってるようだけど、そこいらのどのA級より金が動いてるんだしな。