東京電力福島第1原発の事故後に福島県内の精神科に入院・再入院した患者のうち、放射線被ばくの恐怖が関連した可能性のある人は24.4%と全体の4分の1に達したことが福島県医大の調査で分かった。外来も事故関連とみられる新患は3割を占めた。

あっと思った。
これこそが明確な「原発被害」だよな。
この1年、ときおり、3月11日から1ヶ月の間に起こった「ヒヤリ」とする気持ちがよぎる。
それは現在だいぶ弱まったけどゼロではないし、なんかあるとあのときの感情が蘇る。
まったくノー被害、ノー被曝の富山県にのほほんと住んでいてもそう思うくらいですし、この「ヒヤリ」が震災や原発における「被害」とするなら、福島県内に在住されておられる方々の「ヒヤリ」はそれはすげえだろうな。

原発事故が精神疾患へ及ぼす影響を示す事故直後のデータは世界的にもなく、同大は大規模原発事故や長期の避難生活などが心にどんな負担となっているのか患者の追跡調査をしていく。

ほんと、これまでに人類が体験したことのない局面がはじまっているし、それは終わってないことがよくわかるよなあ。
正直なところ、このニュースをみてまた「ヒヤリ」がよぎったよ。

「(入院・再入院への)原発事故の影響は大きいという印象だ。例えば除染も他人より自分でしたほうが安心できる面がある。住民参加で放射線被ばくの不安を軽減する取り組みをすることも(精神的負担を減らすために)重要だ」と話している。

ああなるほど。「除染できた」という感じが得られるとだいぶちがうんだろうなあ。

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この震災体験エッセイコミックのあとがきにこのようなコトバがありました。

恐怖から逃れる一つの方法は「正しく知ること」だと言われる。
正しく知ることで、もっと怖いことが分かる場合もなくはないが、恐怖の多くは見えない不安からやってくる。「怖いから見ない」ことが結果的に一番怖い。

そうなのだなと思いました。
また放射能はみえませんからなあ。

早く「安心」がほしいよなあ。その量や質は個人差はあるでしょうけど、日本国民全員、震災や原発に対して1番ほしいのは「安心」だなと思われます。

ほんと、早くみんなに「安心」が行き渡りますように。