「キングオブコント2012」 について

http://alfalfalfa.com/archives/5937524.html

ゴメン、ネタバレありでいろいろと書かして。
上記URLのレスをベースに。

ここからネタバレねー。

まず、トップリードについて。
トップリードはすごい点数で最下位だったけど、おれは嫌いじゃなかったんだよなあ。
前回のときもそうだったけど、今回も嫌いじゃなかった。
彼らはコントで、いろいろな役をパタパタと変わるという新機軸を持ち込んでそれが乗るか反るかの賭けをしてきたのではと。
それが思いきり反った。
キングオブコントだと2回ネタをやる機会があるけど、2回ともそれをぶちこんできたのが賭けてきた証明かなと。
きちんと、それを盛り込んでくるだけの地力はあると思ったしわかったし、彼らならではの「ちょっといい話」を盛り込むってのもできてたんだけどなあ。
だいたいキングオブコントって2種類だよな。見終えた瞬間、シンプルに**のネタっていえるのと、みょうにいろいろとぶっこんでよくわからないって印象を与えるのと。
時間が4分ってのが大きいなんて前にバナナマン設楽氏おっしゃってましたね。普段、その尺のコントをやってないからストックがない=出場できないなんて。だから、10分のを縮めたりしてるそうで。
トップリードのがそれかどうかはわかりませんでしたが、1本目の複雑なのは結果として「よくわからない」ってことになったんだろうなあと。
2本目の羊のネタはそもそも羊は「メー」とは鳴かないのでは?って思ったんだよなあ。ヤギだろ。


と思ったら「メー」でした。でも、ネタはおもしろくなかったです。
たまに「どうしたん?」って年の笑い飯みたいなぶっこみ方だったなあと。

トップリードはもっとシンプルにして緩急つけたら化ける気がするなぁ。

そうなんだよなあ。あと少しのところに光明が待ってる気がする。じゃないと「あんなネタ」でファイナルにいけないんだから。

つづいて夜ふかしの会

夜ふかしの会の低得点見て、やっぱり芸人に審査員やらせると、
仲間内の馴れ合いが透けて見えるな・・・。
というか、ねたみの感情モロだしで格好悪い・・・。

これはおれも思った。
シチュエーションコントでなんていうかDVDのネタをYouTubeでみてるっぽいアンダーグラウンドさがあったけど、両方おもしろかったし新鮮だった。
ただ、あれー?ってくらい点数が低いし、出た瞬間、ちょっとみんな息を飲む感じ。
一般視聴者が審査員をやるようなのはロクなもんがないって松本人志氏が熱弁したってのがベースでキングオブコントの審査法が確定した。1回目なんか混沌の極みのような審査方法だったよな。決勝2組以外のファイナリストが決勝戦の審査員をやるとかそういうんだったよな。
その、芸人が審査するって「暗部」がモロに出た感じがしたのがこの夜ふかしの会だったなあ。
どこの事務所にも所属してないしがらみのないところからの出場って、たしかM-1でも1回だけ完全シロウトの女性2人組のコンビが出場されてましたね。ただ、アレとは比べようのないくらいの完成度だったとは思いますが。
トップリードの2回目のときの松本人志氏が声を失った感じとか、今回は、ヘンな瞬間が多かった気がする。
ああ、トップリードにしても事務所ってのがあるんだろうかなあ(太田プロダクション)。

しずるがよかった。
しずるは今回、はじめてくらいコントで笑ったなあ。
レッドカーペット組だと唯一の出場だったけど、なんていうかな、あの番組が終わってから、「人気者組」と「実力派組」って2分されたような気がするんですよね。賞レースにいっさい出場しない柳原可奈子さんはともかくとして、はんにゃ、フルーツポンチ、しずるが人気者組で、ロッチ、ジャルジャル、我が家あたりが実力派になったようなイメージで、なおかつ生き残ったのもそっちって感じがしたところに、しずるが今回唯一の出場ってのがあった。ただ、あまり期待したなかった。もともと作風がスキじゃないから。いわゆる青春コントみたいなのが多くて。先輩と後輩とか生徒と先生とかな。実際コントの2本目も先生と生徒だったし。
ところが、その作風のままだったけどよかった。とくに池田氏が相当化けておられる感じ。
・ああそうか。池田氏がボケになってるよな。今回は2本ともそうだな。それがおれにハマッタのか。

キングオブコント2009では初の決勝進出。1stラウンド(冥土の土産)、2ndラウンド(卓球の決勝戦)ともに高得点を獲得し、結果は3位だった。翌年のキングオブコント2010でも2年連続決勝進出。1stラウンド(シナリオ)を1位のキングオブコメディとの差が10点である「898点」をとり、2位という高順位で折り返すも、2ndラウンドの「パンティ」というネタでその日のワースト3である「772点」を記録し総合結果は6位となった。また、暫定1位のピースを抜くには「872点」必要な上、得点は1の位から発表するという方式のため、会場は一瞬「逆転したのか!?」という空気になってしまった。そのとき、あまりの点数の低さに池田はかなりのショックを受けていた。本人たちは「1本目いいところにいって、2本目でだだすべった」とネタにすることもある。
[しずる - Wikipedia]

ああそうだったそうだった。あと、レッドカーペットでキャラコントを多くやってたのもそう思った要因だな。

いやよかった。来年も出場してほしいと思った。

で、バイきんぐ。
リンク先のレスにもよくあるけど、松本人志氏が懇意にしてる後輩芸人が水玉れっぷう隊あらためバイキングになっておられてて、おれは例によって名前をはじめてきいたのは、これまたリンク先のレスにあるように伊集院光氏の「深夜の馬鹿力」です。だから、最初は混同してましたけど、その後、「オンエアバトル+」(彼らは今季のチャンピオン大会出場権を持ってる)や、伊集院光のDVDなんかでの小峠氏(スキンヘッドのほう)の活躍をみてるとちがうなと。
だけど、松本人志氏はひっかかってるみたいで小峠氏のノリに一瞬ヘンな顔されたりしてましたね。

彼らのコントは素直におもしろいとは思う。思うけど、この手の怒鳴る系のコントは関西方面(彼らの出身もそう)のベースになっておりますよね。新喜劇がそうだからでしょうか。キングオブコントでいうとバッファロー吾朗もそうだし。TKOもそうか。
こういうのすきですきでたまらないってレベルじゃなくて「コントかくありき」みたいな決め打ちをしてる審査員芸人がいらっしゃるような気がしてしょうがないね。
それこそが夜ふかしの会の関東芸のアカラサマな否定ってところにもつながってるんじゃないか?ってうがったりね。
意外にあとでモメそうだよな。「おまえ、おれに何点入れた?」みたいなの。

ああそうか。バッファロー吾朗以来の「関西」の優勝なのかもしれないな。

個人的にはトップリードがんばれ。超がんばれと思います。3年連続で出場をめざせ。M-1での笑い飯のポジションをめざせ。