http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130301/dms1303010711007-n1.htm
ラーメンの食べ歩きは「一期一会」だ。店の数がかなり多く、都内だけで毎月60軒もの新店がオープンする今、同じ店に何度も足を運ぶことは少ない。つまり、その時の「一杯」こそが「運命」なのだ。
それなのに私が行ったときに限ってタレを入れ忘れられたり、チャーシューが入ってなかったりすることがある。それは「私の運命」なのか「店の運命」なのか。つい先日も具としては重要な穂先メンマが入ってなかった。「これも運命」と諦めようとしているがその数の多いこと多いこと。
こういう食べあるきをされてる方ならではの悩みであり、最近、これにならえされてる方も増えてるようですよね。
かくいうおれもそういうところはあるなと正直に告白しますよ。
評判のいい店に入ってみる。そこで美味しくなかったら2回目はないのはもちろんだけど、実に、美味しくても2回目がないって多いような気がする。
でも、マクドナルドとかは美味しいと思ったことがないのに月に3回とか4回とか入るって感じでね。
こういうところの明暗がくっきり分かれてるんだよなあ。勝ち組負け組みってことですわな。
リピーターを増やすにはどうしたらいいのか?って思うけど、こういう「美味しい料理をいろいろたくさん食べる」って感じだと無理だよな。
新店の場合は定休日を知らずに訪れることがあるが、確率は7曜日のうちの1日だから7分の1のはず。その7分の1をよく拾い当ててしまうのだ。そりゃあ、たくさん食べ歩けば確率的にぶち当たることもあるだろうけど、その確率が高すぎるのである。
これはまたあるあるだよな。おれは水曜定休なんだけど、水曜定休の店屋って多いんだなあと思うくらい。絶対に確率が高いような気がする。
近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は"江ぐち"というラーメン屋。
「孤独のグルメ」「花のズボラ飯」の原作でお馴染みの久住昌之氏のエッセイです。
「江ぐち」という中央線三鷹にあるラーメン屋さんにただただ通いつめているってことで1冊作ってるんですよね。
その中に、「今日はとくにおれ好みだった」とか「今日はイマイチ」なんて差が出てきます。それこそ通ってる店だからこその出来事で、「一期一会」じゃ絶対に辿りつけない境地ではありますよね。
今は、そういう1回の出会いと、ファストフードのようにどこで食べても「いつもの味」ってのと2通りしかないような気がしますね。
それがどうしたってことなんですけどね。なるべく美味しいものを食べたいものですけど、行きつけの店の味を愛でるというか育てるというか(いっしょに)過ごすというか、そういうのも楽しいですよね。