列の最後尾の若者に「ここ、うまいの?」と聞けば「普通においしいですよ」
普通においしい? よく分からないが……ともかく並んだ。
うまかった。太麺。味はこってり。5枚も入っている「海苔」はバリバリとして最上品なのだろう。隣り合った、例の若者に「うまいじゃないか?」と言うと「そうでしょ」と笑っている。

何か、彼とは日本語が通じたような、通じないような……会社に戻って、この奇妙な経験を同僚に話すと「普通においしい、というのは、すごくおいしい!という意味ですよ」。

これはちがわないか? あとの考察にいたってはまったくワケがわからんから省略としても。

普通に(お世辞でなく、含みなく、保留なく)おいしい
って意味だろ
言葉は変化すんだよ

これだろ。
こういう「普通」の使い方は20年くらい経つだろ。それよりは「ヤバイ」のほうが用途しては不思議な気がするけど、これもなんやかやいうて20年くらい経ちそうだしな。

「意外に」「意外と」が頻出する昨今
カウンター勢力として頭角を現したのが「普通に」勢

ああそうだね。
「意外に美味い」のほうが価値が高い感じがするもんね。美味しそうにみえて食べたらやっぱり美味かったと。それには「美味しい」より「普通に美味しい」のほうがしっくりくるわな。
だいたい、正しい文法より気分が大事だよな。そっちのほうが気分って場合はそっちを優先するの。

ただ、おれはまだ気分としてはネットやメールでは「普通」になりつつある句読点レスはまだしっくりこないからダメかな。絵文字絵記号あたりはどんとこいだけど。