お金を投資する際に、実際に部屋に魚オイルのスプレーを散布した場合と、違う腐敗臭をさせた場合とで、「魚臭い」時の方がより人々は疑い深くなることがわかりました。

英語では、何か物事が疑わしい時に、”Smells fishy”と表現します。『魚臭い』というわけですが、この研究でそれが実証されたのです。

さて、日本人にこの実験をすることで、同じ結果が得られるでしょうか? 多分違う結果になってくると思います。なぜなら、日本人は「魚臭い」=「疑わしい」ではないからです。

おもしろい。さしづめ日本だと、部屋の壁紙が赤いほうが疑わしくなるのかもしれないよね。「真っ赤な嘘」なんていいますからね。

コトバのチカラってけっこうな「クサビ」になるなと思います。それがたとえば、本当になにげないひとことや、ネットや雑誌でみかけた1フレーズでもけっこうグッサリと刺さってて、振り回されるまでは大げさかもしれませんが、行動を左右する程度の役割を担うときがあります。

匂いと言語の結びつきってのも興味深いですよね。とくに童貞なんかのときはいろいろなこと聞かされてるから実際の匂いとのギャップに「ふへ?」ってなったりね。

視覚的に集中すると音が聴こえなくなることが、生物学的な現象であることを突止めました。クロスワードパズルや、息もつけない程おもしろい本は、人の聴覚を完全に奪う事ができるのです。

1つの感覚に集中することで、他の感覚が完全にシャットアウトされるということは、皆さん、実体験からなんとなく感じていることと思いますが、科学的にも証明されたことは、とても興味深いですね。

これもよくわかる。印象的なことほど五感すべては思い出せないですよね。そのかわり、色とか音とかなにかが突出してキョーレツに記憶に焼きついていたりとかね。

また「ジャーナル・プロス・ワン」によれば、アンモニア臭などの科学的な刺激臭により敏感な三叉神経の持ち主は、神経質であることが多く、痛みに対してより許容力の高い人は、より良心的で誠実な傾向があるようです。そして、嗅覚が優れている人は、より社会意識が高いそうです。

このことは、感覚が実際の性格に影響していると言えそうですが、いかがでしょうか。感覚をもとに性格分析をしてもおもしろいかもしれません。

性格改善をしたい方は、まず自分の感覚や感性を磨くところから始めても良いかもしれませんね。

嗅覚が鋭い方はカンが鋭いなんてよくいいますもんね。

まあ、感覚による性格判断ってのは新しくもあり古くもありでいい感じで信ぴょう性がありますから、「ホンマでっかTV」とかで人気コーナーになったりはするんじゃないでしょうか。