ゲームレビューについて書いてますけどけっこう「レビュー」全般に通用することが書いてありますね。

FF13』と『ひぐらしのなく頃に』と『アイドルマスター2』と『オトメディウスX』と『WiiFit』と『ニンテンドッグス3DS』と『アンチャーテッド(Vita)』の7本のゲームがいま発売されるする。

そしてZという総合ゲーム雑誌があったとして、0〜100点のレビューだとして、これら全てに100点がついていたとする。
〜中略〜
果たして、この100点の基準はなんなのか?
これらの7つのゲーム(一個は、シリアスゲームはともかく、普通のゲームとしての意味は微妙なものすらあるが)に共通してつけ得る納得できる基準なんてあるのか? 仮に基準があるとして提示されているのか?

そうなんですよね。今や「ゲーム」でくくっていっしょくたにクロスレビューする意味はほとんどないような気がします。それならエロゲー専門誌のほうがまだ誠実かもしれないくらい。

でも、音楽についても、小説にしても、マンガでもそうですよね。

「水と油ほども違うユーザーにとって(強引に)同じ土俵でつけられた点数に何か意味があるのか?」というと極めて疑わしい。

たしかになあ。
おれ、名作ゲームやマンガをガキにすすめたりして「これはキライだからやらない」ってなんどかいわれて、そういうことの不毛さに気がついたよ。ガキは半ズボンのあどけない顔した少年が出てこないゲームはみんなダメなんですよ。えーと、ゲームに限らず、マンガも小説も「それ」が強いです。だから、逆にいうとあどけない少年が出てこれば純文学でも実写でもOKです。
世の中にはそういう基準でモノを評価する方もいるんですね。

だが、それでも困ったことにレビューには「点数」は必要だ。
理由は簡単だ。果たしてそのソフトを買っていいのかどうか、簡単な基準で知りたいからだ。
そしてそれは雑誌やあらゆるところで必要なのも間違いないだろう。

そう。でも、点数はあまりカンケイなくなってきつつありますよね。amazonやアイチューンズ・ストアでの☆での点数もその基準は参考にすらならなくなってきてます。「日本語化してない☆ひとつ」みたいなの。

あと、ケチつける低得点のレビューを辛口とか喜ぶ人がいるが、ケチつけるレビューは本質的には信じられない。
なぜならケチをつけるのは一番簡単なことだからだ。
「ないものねだり」をすれば簡単にケチをつけられる。
FFやドラクエに「ベゼスタのRPGのような自由度がない」といえばいいだけだ。
そしてベゼスタのRPGには「映画のような緊密なストーリーがない」といえばいい。
実際、インターネットを検索して出てくる自称辛口レビューのかなりの部分はこれで出来上がっているし、気に入らないゲームを叩くときに一番使われる手法もこれだ。
こんなもので辛口だとか言われてもチャンチャラおかしい。自分が偉くなった気分に浸るために行われる評価など、なんの意味もない。

個人的にはここいらがけっこうグサリときました。
マンガについていろいろと書いたいることでもあるし、以降キモに銘じておこうと思いました。

ただまあちょっとクサイことをいわせてもらいますと、そういうのとはちがう次元で「通じる」レビューはたまにありますよね。
読んだ瞬間、直感的に「これは名作だ!」って感じて買うと果たしてそのとおりだったというもの。たまにありますよね。
そういう文章に出会うのは楽しみですし、自分でも書いていきたいなとは思います。