本を出したら、「こんなのは本にせずにネットで只で読ませればいいのに」という書評があって驚いたなー。著者がどうやってご飯を食べているのかわからない人がいるのは想像できなかった。
どうも、この感じがお気に召さなかったようです。
漫画を描いてお金をいただく。単行本の印税で生活をするなんて方には当たり前の理屈ですし、だからこそ、手に入るときは古本じゃなくて新本で買ってほしいというのはプロの漫画家として当たり前の理屈です。なにもおかしくないんだけどね。
というか、あなたには読者が『自分のおまんま食う金』をけずって払って読んでいる感覚がぬけている。だからこそあんな発言になわけで、きっと独りよがりの著作を書いているんだと予想できます。
この方、近藤ようこさんがどれだけのキャリアでどれだけの傑作をモノにされてこられたかを知らずしてこういうことをおかきになってます。
こう、うまくやっておられる方はそれ自体が芸みたいな感じになっておられますので幾分は安心してられますが、こういうザクザク斬り込んでこられるのをみてるとヒヤヒヤするのです。
ネットの自由さを思い知るんだけど、その自由は現実のそれを越えすぎてるような気がする。
だって、プロの漫画家さんの著作を1冊も読んでなくて上記のセリフを面と向かっていえます?
礼を欠くにもほどがあるでしょ。
おれは自分にできないことではあるし、職業漫画家さんの方をだいたい尊敬しておりますし、そういう態度で接しております。
自分の作品を『タダなら読んでもいい』とか評価する客がいたとき、『どうウケが悪かったのだろう?』と反省するか『オレの作品の価値がわからんやつめ』と無視するかとかなら話はわかるが、『著作者がどうおまんま食ってるのかがわかってないやつ』だと思い込もうとするのは精神的に問題かかえている人
ここいらにいたっては人格攻撃ですからね。すごい人が世の中にいるもんだ。
ネットこわい。Twitterこわい。