なぜ日本のお笑いは面白くないのか?

http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4253394.html

モンティ・パイソンみたいな笑いは日本人には難しいかな

このレスがものすげえいろいろなものを表してる。
だいたいがモンティパイソンっていつだよ?
ドリフより前じゃねえの。
そして、それなのにモンティパイソンみたいな笑いっていってる時点で、つまり、モンティパイソン以降、モンティパイソンにとって変わるような存在がイギリス、いやさ世界にいない、あるいは知らないなってことになるわけですよ。

海外でも地上波テレビ自体オワコン化してるぞ

日本も追随してるだけだ

どっちかというとこっちのほうかなと。

前も書きましたが、ケーブルテレビを取り付けにきたおっさんが、1週間のお試し期間ってことで、いろいろなチャンネルを映し出した挙句、「おもしろいのはみんな有料ね」とニヤリ笑いました。
つまりはそういうことで、レスにあるような良質なお笑いや風刺のきいた知性あるもの、ただただ大爆笑できるいろいろなメーターをふりきっているようなものはすでに地上波でやるには「合わない」んでしょうね。いろいろな点で。観客層、予算、放送コードその他いろいろと。

事実を捻じ曲げてまで、多くの人の心を傷つけてまで「笑い」って重要なの? 面白いものは批判しちゃいけないの?「笑い」って何かを犠牲にしてまで優先させるべきものなの? 例えばダウンタウンの「働くおっさん劇場」って何あれ。ハッキリ言って異常でしょ。良心の呵責とかないの? すべらない話で貧乏な同級生の誕生日プレゼントをバカにしてた話、放送室で同級生を小突き続けて訴えられたら逆ギレする話、 家族の容姿や経済環境まで持ち出して学校で笑いものにする話、どれも後悔や反省の念は一切感じられなかった。 あろうことか皆で爆笑して「またいじめたろかw」挙句ほっしゃん。みたいにイジメた話を笑いものするようなフォロワーも出てくる始末。

こういう「笑い」をやってる人間と大津のイジメ殺し加害者に何か違いはあるのか???

このすばらしい意見。
これに逐一反応し、対応し、なおかつ、穿つように「すばらしい」笑いを生み出すにはいろいろと「合わない」と思うでしょ。
「笑いとはなんぞや?」から振り返り、なおかつ、その上で現代日本の100億くらいありそうな「ニーズ」に応えるのって大変だろう。
それこそ「有料」じゃないと合わない。

「妻が口から泡吹いている」 熱中症で72歳女性死亡 埼玉県蕨市
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120727/dst12072712510003-n1.htm

たとえば。
たとえばですからね?

この悲痛なニュースは映画化され、ハリウッドでリメイクされさらなるヒット。そして、テレビ東京の昼間に放映されたときのタイトルが「奥様はカニ女」

これは今おれが作ったもの。デキはよくないです。
そもそもデキ以前に現在、これは「笑い」なのか?って疑問が生じているヒトが多くなっていると思うのです。
「こんなのおもしろくない」じゃないんです。こいつは人の死をなんだと思ってるんだ?ってね。
そういうレベルです。

そうなると有料ってのはかなりいいんですよね。「わかって」るから金を払うわけだから。

バナナマンというお笑いコンビがいます。お茶の間で人気でレギュラーも多いしテレビも出ずっぱりですね。
一方で、毎年夏に全新作のコントライブをやっております。しかも、ツアーな勢いで。そしてそれは各地毎回一瞬でソールドアウト。なおかつDVDも箱でバンバン出ている感じ。
それはおくびにも出してない。

「金」を出してる、すなわち「知ってる」人と、そうじゃない人では、バナナマンに対する評価が全然ちがいます。

実はまあ昭和からこうだよね。たとえば、桂三枝(あらため文枝)師匠におかれましては、「新婚さんいらっしゃい」のイスから転がる人ではなくて、落語界の大巨人でありますよね。しかも、落語史にさん然と輝く。

業界チックなフレーズ「テレビサイズのお笑い」。
放送コードや、クレーマー、PTAやら倫理委員会なんかの、視聴の「枠」に収まるものです。
これがもう現在めちゃくちゃなんだろうと予想されます。テレビ局のすべての段階でちがい、それは統一されたり連絡したりして検討されることはありません。ただ、全体的に及び腰になっているだけで。

だって、韓国ブームを起こそうといろいろとしかけたら反発されてデモを起こされたんですよ。
予想してない展開じゃないですか。そして制作サイドとしてはビビりそうです。
こんな状態で、トンがった笑いとか、また、深夜番組はおっぱいを解禁しようかって思うわけないじゃないですか。

だから、今後「笑い」ってのは金のかかる趣味になると思いますよ。