http://www.drillspin.com/articles/view/526
たとえば、そのガイドを担うべきメディアの一つに、洋楽ロック誌と呼ばれるものがある。ここでその代表的な存在である『ロッキング・オン』誌と『クロスビート』誌の、今年1年間の表紙を飾ったアーティストの名前を並べると、何が起こっているのか、一目瞭然になる。
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイ、レディオヘッド、グリーン・デイ、ストーン・ローゼズ、ミューズ、ノエル・ギャラガー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。
ここには、2010年代どころか、21世紀以降にデビューした人すら、誰もいない。60年代から90年代にデビューしたアーティストの情報が、今フィーチャーすべきものとして大きく取り上げられている。
ああ、そうだね。
いわれてみるとおれも21世紀にデビューしたバンドのCDなんてどれくらい持ってるかな。とくに洋楽だとその割合がげっそり少ないわ。
これはね、TSUTAYAのレンタル落ちCDでもそうかもしれない。上記の中古はよく見る。でも、いわゆる新し目のはみないねえ。
輸入盤のレンタルの中古なんてのもあるもんなあ。
DJの現場に出てて、自分たちに影響を受けて始めてくれる人も増えたけど、そのほとんどが見事に洋楽に興味を示さない。邦楽のバンドの英詞にはためらいなく入っていけるらしいので、言葉の問題ではないのだ。かっこいい音楽がどうかっこいいのか、どう聴いていったらいいのか、ガイドが本当に不足しているのが原因なのは明らかだ
そうなあ。ミュージックマガジンをずっと買ってたけど買わなくなって久しいし、おれらのころは全然そんなことはなかったけど、今、高校生がミュージックマガジンを定期購読してるのは「変」だと思うもの。相当変わり者と思う。また、実際に定期購読してる高校生はそう思われたがってるんじゃないかな。おれらのころはそれが半々くらい。
「ロキノン」はまだ大丈夫なのかね。こっちは定期購読したことすらないからなんともいえないけど。
たとえばYoutubeをはじめとする動画サイトもあるし、MySpaceもそうだし、Jamendoみたいにタダでアルバム単位でCDで売ってるような音源をダウンロードさせてくれるところもあるんだよな。日本でもあるけど。
そういうこと考えると、ガイドが不足しているってのはわかるんだけど、誰もそれをやりたがらないんだよな。
Tumblrでみたことのある、いまは表現するヒトばかりで、それを鑑賞するヒトが少ない時代ってのが効いてくるわけだ。
ま、あと、ガイドたるべきテレビが洋楽をほぼ紹介しなくなってるものな。レディガガしか新しいアーティストはいないのかって感じで。
そういった意味じゃ、「とくダネ!」での小倉智昭氏の冒頭のしゃべりで音楽ネタをがんばってたのは実はスゴイことなのかもしれないんだよな。ま、古いの多かったし、もうこれもみなくなって5年とかだしな。
このあとに紹介されていた「これからきそうな」洋楽をきいて楽しもうかなと。
とかいいつつなんの脈略もなくこれを。ここいらより昔を一生掘っててもいいんだよな。