太田光「W杯何の興味もない。あの気持ち悪い騒ぎが来るかと思うとホント憂鬱」:哲学ニュースnwk

http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4678202.html

太田は「ホント憂鬱だな…もう雰囲気がさ。『えー!?観てないのー?』『うわー!!』っていう」と、改めてW杯の盛り上がりへの嫌悪感を強調。
さらに「なんでお前とそんなことを!観たとしても共有しねえわ」とまくしたてた。

うん。
これはさ、まず、大前提としてラジオでいってるってことをあらためて強調しておいたほうがいいんじゃないかと思うのです。
最近、ラジオの書き起こしや、ラジオでの芸人の発言をもとにしたニュースって多すぎるよな。とくにTBSのJUNK「伊集院光深夜の馬鹿力」「爆笑問題カーボーイ」。あと、ニッポン放送の「ナインティナインのオールナイトニッポン」あたりですか。毎週のように発言をとらえてはニュースになっているような気がする。

これは倖田來未氏の羊水が腐る発言あたりがターニングポイントだったのかなと今では思います。これで、ラジオの発言を引っ張ってもニュースになるって前例ができた。

かつては、深夜の放送、テレビでもラジオでも、発言はよほどのことじゃないかぎりお咎めはなかったよな。夜に紛れていったことだしで、誰も真面目に取り合わなかった。

えーと、「よほどのこと」ってのは、松本明子氏が女性性器の名称を生放送で喋るくらいのこと。
ただ、それにしたってNG大賞とかでゴールデンタイムにピー音で隠しましたけど放送して笑ってましたもんね。

今や「よほどのこと」はダメ、あるいは、「よほどの覚悟」を持ってると思ったほうがいいんだろうなと。

さんまの前じゃ言わないんだろうな

ポイントはそこじゃないんだよな。

ラジオで「ワールドカップなんかつまらない」ということは、そういうことで、仮に問題が起こってもそれなりのリスクや責任を背負うよって覚悟がないといえないんだよな。

[(1/2) 大ヒット映画「アナと雪の女王」はストーリー力なし 伊集院光「毒にも薬にもなんねえ映画」と貶す : J-CASTニュース]

同じくラジオで伊集院光氏が「アナと雪の女王」を批判しました。
そして、そのニュースなり書き起こしを読んだ「だけ」と思しき方がその批判をしました。
次の週、伊集院氏はさらにそれに対する反論をラジオでされました。

それに対してネットで、「伊集院は笑いにしなかったので負け」みたいな意見がありました。

ここなんですよね。今、かつてないほどその割合が難しいんだよなあと。全部ギャグにして全部茶化すこともできます。ただ、それをやると前記の羊水発言ではないですがさらに炎上して干される可能性が増します。
だから、マジとギャグのさじ加減が非常に重要なんだろうなあと。

爆笑問題カーボーイもナイナイのANNも聞いてませんのでちょっとわかりませんが「深夜の馬鹿力」は毎週聞かせてもらってます。ここ2年ほど非常にさじ加減を気にしておられる感じです。
かつて、悪口をいっていた方から「ラジオ聞いてますよ」といわれて「僕はラジオだと人格が変わるんんですよ」みたいなことで、許してもらえてたんでしょう。そういうこともおっしゃってました。
ただ、それはもう通用しないみたいで、この手の発言はあまりされなくなりましたね。

放送作家の完全台本でやってるってくらいか。

で、
そう考えると、爆笑問題太田氏や伊集院氏、ナイナイ岡村氏あたりは、相応の覚悟をもって「深夜放送」として成立させるために、ギャグとマジとのバランスに心を砕かれておられるなあと。
ま、それが唯一解でもないんで、基本は芸風であり、なんとなれば「やらんでええこと、いわんでええこと」だからして、その方の性格の問題で難儀な話ではあるんですけどね。

とくに伊集院氏は大変だろうなあと。

ワイドナショー」で松本人志氏が、「めちゃイケ」で「アホ方」さんの問題のときは「フジテレビ」が叩かれたけど、おれがなんかやったりいったら「松本人志」が叩かれるってボヤいておられました。
そういう「叩かれ」体質の方っておられますよね、これまた自分じゃどうすることもできないところもあります。

あ、脱線の脱線になりますけど、それで、松本人志氏と伊集院光氏はよくネットなんかで叩かれたり取り上げられたりしますが、割合と爆笑問題太田光氏はそうでもない気がするんですよね。まあ「おれ調べ」なんですけど。

松本人志氏&伊集院光氏にはなくて、太田光氏にあるものはなんだ?ってことに気がついたんですよ。
それはボーダイな書籍。
太田光氏はいっぱい本を出してるじゃないですか。しかも、時事ネタからマジメな評論本から対談本、はては小説まで多岐にわたります。ここがちがうんじゃないかと思ったりしました。

だいたいが、きちんと人に対して評するとなると、きちんとした人ほど、その人となりを書籍なんかから読み解こうとします。勉強するのに本を開くのが基本中の基本ですからね。

そうなると、太田光氏に対して意見するときは必然的に本を読んで「こういうことをいっていた」ってのを調べあげてからってことになるので、彼は叩かれなくて済んでいるのではないかと。
それはビートたけし氏もそうだよな。
ま、キャラとか芸風も大きいんだろうけど、自著が盾になっているってところはあるんじゃないかなあと思った。


映画はみてないけど、この歌は好き。レリゴーより好き。ディズニーはいつも楽曲は素敵素敵素敵。