不用意にやっていませんか? 妊婦さんのお腹を撫でることの問題性 - トゥギャッチ

http://togech.jp/2015/04/20/22351

必ずいるんだ。妊婦の腹を勝手に撫でようとしてくるやつ。とっさの事だから防ぎようがないし、嫌な顔するとこっちが悪いみたいになって、許してあげなよみたいな周りの空気もキツい。
触る側からしたら中の子供の頭でも撫でてるつもりなんだろうけど、あんたが触ってんのは成人女性の体の一部だ。

いちおうはてブでコメントしたけど、そのあともずっとこのことを考えてるので書きます。

不用意にやっていませんか? 妊婦さんのお腹を撫でることの問題性 - トゥギャッチ

悪気がない無遠慮な行動を、悪気あふれる妊婦がそれを隠しつつ我慢するという図式なのね。妊婦に近寄るなと思っておきます。用はないし。

2015/04/21 07:12

こんなこと書きました。

あまりに非常識な行動であるため、本当にそんな人がいるの? と疑問の声も上がったが、投稿者は実際に知り合い程度である年配の男性や女性にふいに触られてしまう経験をしたようだ。

知り合いがさわるということは、「私はあなたとあなたの子どもにとって敵ではないですよ」ということの表れと思うのですね。

「かつて」の世界では、けっこう大事なことだと思うのですね。村社会といいますか。プライバシーが異様に薄い(ない)時代。わりと最近までそうでしたかね。

敵ではないということは、どういうことかというと、妊娠中、出産、そのあとの育児中、「味方をしますよ」ということ。

今はともかく「かつて」は妊娠出産育児の間に味方をたくさんつけることはかなり重要なことで、あらゆるところで「助け」てもらわないと立ち行かない。
そのころの名残リじゃないかと思うんですよ。
まあ、今でも田舎だとかなり有効だと思いますし。

だから、はてブのコメントに「悪気はない」と書きましたが、厳密には、無意識や、あるいは意識下で、「私ははあなたの味方をしてあげます」という表明、ひいては、「私は、妊婦のあなたが、出産したてのあなたが、あなたの子どもが騒いで迷惑をかけたとしても、快く許しますよ」って表明になるんですよね。

昔のバイト先にもいたな〜
先輩の妊婦さん、とりあえずギリまで頑張るわって出て来たけど、副店長にめっちゃお腹撫でられて休憩の時に、どうしたら撫でられずにすむか女性社員でプチ会議してた思い出。
悪気がないだけ対策も困る…

とくにこれなんか顕著。
ややもすればパワハラですけど、副店長にとっちゃ最大限のサポートを表明しているつもりかなと。

もちろん、本人の多くは実際にそんなこと口にしないし、責任をとることもないでしょう。仕事場だったら休むっていうたら舌打ちのひとつも打つでしょうや。
そこいらは「かつて」の契約というか儀式だけが形骸化して適当な解釈(幸せのおすそ分けとか)をくっつけて存在してるだけです。

だから触らせ損であることは変わらない。

女性側からすればイヤであることはそりゃあもう「かつて」からそうだったろうし、今でも、面と向かって「さわんなハゲ」とはいえない状況ではあるようです。
そういう意味での「悪意」が、「悪意なく」腹をさわってこられるたびに蓄積していきます。これはイヤな循環図だ。胎教に悪い(かどうかは知らないけど、母体にはまちがいなく悪い)。

ただ、それを「イヤ」って表明するのはまた話がちがってくるんだよなあと。つまりは「あなたは味方じゃなくていいです」っていってるのと同じですからね。前も書きましたが味方ってどうしてくれるってことでもないんですけどね。
でもなあ。そこで「味方じゃない」っていうのはどうにもこうにも「えー」って気持ちになる。ありていにいってガッカリする。なににどうガッカリするのか自分でもよくわからないけどなんだか非常に寂しい気持ちになる。
まあ、面と向かって「イヤ」っていってるかたはいないようですけどね。

だからおれは近づかないようにしようと思ってます。味方でも敵でもないポジションにいたいなと。だって、関係ないし。がっかりしたくないし。
逆に、もっとはっきりいうと、「そういうこと」で知らない人に迷惑かけられるのは、ガッカリさせられるのは、ゴメンです。
まあ、さいわいにも迷惑をかけられにくい人生を送ってるので無問題です。いまのところ。

心筋梗塞で入院してたころ。妊娠してた看護師がいっぱいいてなあ。気軽にきいたり女性患者はさわったりしてたけどおれは妊娠のことにふれたらアカンような気がして、けっこう軽口たたいてた看護師にもなにもいえなかったしいわなかった。それは正解だったんだなあと。

悪気が有る無しではなく、相手にとって不快かそうでないかで行動するべき問題であろう。

ただ、これは妊娠中、出産、育児でも、まったく同じ風に飛んでくるブーメランでもありますよと。

妊婦に不用意にさわってくる人の少ない「よりよい社会」は、同時に公共の場で騒ぐ子どもが少ない「よりよい社会」でもないと不公平ですからね。それが味方や敵じゃない対等ってやつでもありますし。
(もちろん、面と向かってはいいませんが)

「よりよい社会」を実現するためにどうするのがベターなのか、大局的にはわかりかねます。ただ、おれは妊婦と子供連れの多いところには近づかないようにしてます。
たとえば、めったにないですが、電車なんかに乗ってて座りたがってる妊婦がいたら黙ってその場から立ち去ります。そういうスタンスでいたいと思います。

そういうことです。