事の発端は、3月11日の震災発生から約17分後に、一人の中学生が動画配信サイト「ユーストリーム」にNHKの臨時ニュースを無断配信したことに始まる。運営会社「ユーストリーム・アジア」のマネージャーの一人がすぐにこの動画を発見、著作権者であるNHKの許諾を得ていない違法動画であることが明らかだったので、通信回線をすぐに遮断しようとしたが、その時点で視聴者は既に2万人を超えていた。そこで彼は考え直した。「まてよ、停電でテレビを見られない人もいるかもしれない。」「職場では、パソコンや携帯電話機は目の前にあっても、テレビはないということも多いだろう。」

臨時ニュースは、津波の高さや予想到達時間など、極めて緊急性の高い重要な情報を流している。杓子定規な考えでこれを遮断してしまってよいとは思えなかった。そこで彼は、とにかくNHKに問い合わせることにした。嬉しいことに、NHKからは、「ライブで流してください。このメールで許諾します」という返事がすぐに返って来た。その時点で、実は、NHKの公式サイトはアクセス集中によるシャットダウン寸前だったらしいので、NHKにとっても「渡りに船」だったのかもしれない。

へー、そういう顛末があったのはまったく知らなかった。TwitterのTLで「ここでNHKがみられるよ」って流れてきてすごく「非常事態」感を強くしたのはよく覚えているけど。

先陣を切ったユーストリームでは、11−12日にかけて、前日の5倍強の133万人が視聴した。25日までに、NHKニュースだけで、三つのサイトでの合計視聴回数は3600万回を超えた。「被災地にいる姉にすぐに伝えられた」「ネット環境しかなかったので本当に助かった」等々、感謝の言葉も多数寄せられた。

いまや、テレビはみられない、ラジオは聞けない、ネット環境しかないってあるよなあ。実におれもそうだし。そしてそれで基本まかなうことができる。3月11日みたいな超特別な日以外は。むしろネットのほうが早い気がする。テレビやラジオが本気をだすと負けるけど。
そう、本気出すとテレビやラジオってすげえということはわかったな。これが意外ではあった。普段はけっこう余力があるんだなと。

NHKに続いてネット配信に踏み切った民放三社も、複雑な表情を隠せないでいるようだ。「震災報道」と同じ括りの中で、「視聴者の信頼度」とも読み取れる「延べ視聴者数」の差が、実数で明らかになってしまったからだ。具体的には、NHK、TBS、フジテレビ、テレビ朝日という順に視聴者数が並んだという事実が、白日の下に曝されてしまった。「各社は情報の配信だけに気を取られ、まさか視聴率が実数で比較されるとは思っていなかったのでは」と、或る業界関係者は同情交じりに語っていた。

んまあ、これは仕方ないよなあ。TBSが高いのは意外だけど。実際、CM抜きで延々流れてる「報道特別番組」で1番みることができたのはNHKだったよ。フジは途中から死んだヒト悲しい悲しいって方向にシフトしかかって止めたりしてたじゃん。TBSはわりにちょっとひいた視点で情報を淡々と提供していたよな。原発関連も含めて。そういった意味じゃ、フジよりは覚悟ができてたのかね。テレビ朝日のほうは印象ない。なぜならその3つのどれかをみていて必要なかったから。

そう、こんなこというとなんだけど「ウチとこは地震の情報は要らないって方のために通常番組よりでお送りします」ってのもそれはそれでかっこ良かったんだけどね。
だって、お子様には要らないだろ? とくに西日本のお子様には。縁もゆかりもないところが津波で家を流されようが原発が爆発しようがマイペンライだろ。

radikoをちょっとのあいだだけど、聞くことができたり、こんな表現はすごくどうかと思うと、書いておけばセーフと思うから書いておきましたが、先の地震は「おもしろかった」。
どうかしてるときのそれぞれの動きがわかって。
でも、マスコミ各社、とくに民放はCMをナシにしてよくやったと思うよ。上出来かと。見直したもん。

ま、ワーストは総理大臣だから。ここは1国の首相としてきちんと責任を果たしたよね。1番カスはワタシだ!って。だって、カッコイイ、美味しいところは、官房長官に明け渡してロクに顔もださずに、足をひっぱってたり、怒鳴り散らかしてばかりだったってあまりよくない風評ばかり流れてきたしね。