ドイツは愛煙家大国?

ワールドカップを受け、ドイツの列車紀行文なんです。

この国に来てよく目にするのは、たばこを吸う人が多いことだ。老いも若きも男も女も関係ない。駅やバス停はもちろん街中歩きながらでもたばこをくわえている。現地に住む通訳のUさんも「確かにドイツ人はたばこをよく吸いますね」というから、私だけの感覚ではなさそうだ。

まあね。おれも新婚旅行のヨーロッパ旅行にいったときはかなり強くそう思ったし、当時はスパスパタバコを吸っていて、それがかなり痛快だったと思ったよ。ホテルのエレベーターの中に灰皿が置いてあるんだもんね。

ドイツは環境大国として知られ、ごみの分別など厳しいチェックがあると聞く。それなのに人間の健康に害を及ぼし、ポイ捨てで環境を汚すことになるたばこに対しては実に寛大。不思議というほかない。

はい、この記事の作者、どうもタバコが嫌いみたいですね。それはけっこうです。
ただ、この文章にいたる経緯ですね。

2等車だったらどこでもよいだろうと適当に飛び乗ると、そこは喫煙車両だった。

 今さら重い荷物を持って別の車両に移るのは面倒と1時間半あまり我慢することにしたが、これが間違いだった。

「面倒」だから喫煙車両に乗って、タバコを吸う人が多くて不愉快だからこの「大局をみた」風の文章をしたためているんですね。だって、喫煙車両に乗ったのは「面倒」だった作者の意思ですからね。そして、喫煙車両でタバコを吸うという行為は一応認められてることです。これが禁煙車両なら「とんでもないこと」として書くにやぶさかでないですが、そうじゃないですからね。で、作者もまあバカじゃないみたいから、「ドイツはタバコを吸う人が多い」的な論理にすりかえるわけです。

つまり、喫煙車両に乗って煙い→ムカつく→ドイツはタバコを吸うやつが多い→ダメだなあって流れでしょ? 八つ当たりじゃん。天下の朝日新聞にくだらない八つ当たりを書くなよ。

嫌煙者のどうにも好きになれないところはこういうところだよな。

タバコを嫌う=正義。すなわち、自分=正義って等式を成立させてるところね。

しかし、ドイツはタバコ1箱600円なのな。たけー。