伊集院光、野々村竜太郎議員の号泣会見が怖いと感じる理由「どうかしている人が議員になっている」 | 世界は数字で出来ている

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2通り怖いんですよ。(会見に臨む不安や)恐怖でどうかしちゃってる大人ということと、元々どうかしちゃってる人が、ああいう立場に選ばれることがある、っていう、その両面怖いんですよ。リャンメン待ちですよ。イーソーでも、イーソースーソーでも、これを頭に組み替えることができるんだって思ってると、九筒も怖いわけ(笑)

これ、コトによるともうひとつ待ちがあるんじゃないかと思うんですよね。

ウチの10数年飼ってる犬がベランダから落っこったら、凄いビックリするじゃん。自分が大事にしてるペットが、結構な高さのベランダから落っこちたっていう話じゃん。「マジで?」ってなるじゃん。

しかも、それにぶつかりそうになった人がいるっていう。自分の家のマンションの感じも分かってるから、人通りが多いかとか、下のパン屋がどうなってる、とか分かるわけじゃん。それで、自分の飼ってるカメの大きさがどれくらいっていうのは分かってるから、落っこちてしまった心配と、あの大きさのカメが、10年間落ちてないのに落っこちたっていうことの驚きと、落っこちたらどうなるっていうビビリと。

どうやら警察沙汰になってるってことと、自分が知らなかったルールで、自分は法律を犯してるってことと、やっとのことで売れてきたのに、俺どうなるのとか…その量とか、凄くない?

この話を聞いて、ディレクターの金子がスゲェ笑ってるんだけど、俺、全然笑うことのつもりで話してないよ、1 mmも。笑うことのつもりで話をしてないんだけど、その時の凄い勢いで彼に押し寄せてくる色んな感情とか…恐怖が一番多いと思うし。想像するだけで、凄いことが1日に起こるんだなって。凄いことが1通のメールで知らされることがあるんだなって。
[伊集院光、どぶろっく江口のカミツキガメが転落した件に「1度に押し寄せる驚きと恐怖の量の凄さ」 | 世界は数字で出来ている]

もうこれでかれこれ10年近く毎週伊集院氏のラジオを聞き続けております。
この10年かなりいろいろなことがあったマイライフですがそのときのマイナス方面(ソッチのほうが圧倒的に多い)のときにかなり助けられております。そういった意味じゃ恩人です。
おれはテレビでもネットでもマンガでも笑わせてもらう方に非常に恩を感じます。

それで最近1番「深夜の馬鹿力」で笑わせていただいたのは、親が思春期の子どもの部屋を掃除したときに「プライバシー---ー!」って金切り声をあげるってクダリです。

それからふと逆算して考えたんですよね。

野々村議員のアレって芸じゃないのに芸になっているなと。本来はアウトの領域の人で実は放送しても危ないラインなのにマスコミやネットの人がエンターテインメントにしていることがすごいコワイってのもあるんじゃないかと。

こうキレ芸とか発狂芸ってのはあると思うんですよ。でも、それはなんていうか芸人がセーフのラインから繰り出すからセーフな笑いになるのに、彼はモノホンでしたからね。
最後に「取り乱してしまいました」ってダチョウ倶楽部ばりのオチをつけたもんでなおさら世間は錯誤したんですよね。
あそこで謝るのも逆にモノホンならではなんですよね。

今年はまたずっと逸材ばかりが現れてちょっと麻痺しているところもあるみたいで、そこにきて、実は1番くらいにアレな人がありえない状況で捨て身の一発芸(にみえるもの)を繰り広げているんですよね。

上記のように、伊集院氏もキレ芸とか発狂芸を使える人だから余計にその怖さがわかるんですよね。それがなんで「芸」のラインにとどまれるかを知っておられるから。
知っておられるからこそダブルの恐怖があるんですよ。
これがセーフになったってこととそのあとの展開と。
だって、キレ芸発狂芸は所詮芸だから。
自分の位置を乗っ取られるわけではないけど、そういう芸が封印されてしまうじゃないですか。
今、ちゃんと考えておられる芸人はみんなあの方をどう「処理」するのかけっこう悩んでおられると思いますよ。そしてそれなりの覚悟をもって決断し実行されてると思いますよ。
それは早めに出てきたアンガールズ田中氏のモノマネもそうですし。

あそこまでやらないとダメならすべてのキレ芸発狂芸は今後不成立になりますからね。それこそ「ガキの使いやあらへんで」のハイテンショングランプリなんかすべてダメですよ。あの記者会見以上のものはないですから。

でも、あれを毎回映すことができるわけないじゃないですか。モノホンなんだから。人権の人が「じーんけーん」って叫びだしたら今度はもっとえらいことになりそうですよ。
今年はそういうヤバイ水域におられる有名人が多すぎるんですよね。

そういういろいろな要素がふりかかってきて伊集院氏のように彼が出たら恐怖を感じてチャンネルをまわす方がいらっしゃるんじゃないかと思うのですよ。
芸人はとくに危機感を持つべきなのかもしれませんね。あらゆる方向から「おまんまの食い上げ」要素がある危うい2014年です。

ネットで、野々村議員の記者会見で「記者は笑わなかったのかな?」って意見も見受けられましたけど正直なところ笑えなかったんじゃないか。
あれはリアルタイムでみるとちょっと笑えないと思う。

[【書き起こし】野々村竜太郎県議、”号泣”記者会見 「キッチリ報告してんのに、何で自分を曲げないといかんのや」 | ログミー[o_O]]

おれはそこんところ素人だから動画でも笑えるけど、1番おもしろいのはこの書き起こしだもんな。
はてブでもコメントをつけましたけど、これで完成している1本の短編ですよ。


酔っぱらいが「飲まなきゃいい人」ってのといっしょで、「ああいう人」は発狂しなきゃいい人ってことになっていますし、「ああいう人」って意外にあちこちにいますからね実は。
でも、これまではいないことになっていた人です。
それをどんどん掘り起こしている2014年です。さてどうなるんでしょうか。意外にあけちゃダメなパンドラの箱だったりと。